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実践1 湯あがりスープ 〜多摩川下流 江戸前の寒しじみ汁〜

2012.03.25

江戸時代には、早朝、江戸前のしじみを売り歩く声が目覚ましのように

長屋の間に響いたのではないだろうか。

特に夏場の産卵期の土用しじみと、冬場の寒しじみの季節には、

朝からよくとおる声が聞こえたんだろうと思う。

 

「お〜ぃ しじみよ♪♪」

 

実際の呼び声はわかりませんが、

古今亭志ん生の「しじみ売り」では、

夜明けの寒い朝にこんな風に呼び声がでてくるそうです。

 

寒しじみの絶好の機会に、漁業権を放棄した川崎の多摩川下流、

殿山三丁目の吃水域でほんものの“江戸前しじみ”を採ってまいりやした。

実際に江戸前しじみとして築地に出ているというから、次は築地市場要チェックです。

 

早く帰ってひと風呂あびて、湯あがりにしじみ汁をいただきたいものだ。

 

川向こうには羽田の飛行機の尾翼が並んでよく見える。

足もとは、干潮でどろどろした干潟。。。

 

■道具

・長靴 

・ザルと園芸用ミニスコップ

・塩と水道水4リットル

・保冷剤とタッパ等の入れ物

・手ぬぐい

 

河の方をみながら、しじみは、ひいていく潮の境目にいっぱいいるんじゃないか!

そうと思って足下がズズッとぬかりながら近づいて泥をすくって砂金採りのようにザルを動かしてみた。

1個もない。また横の泥をすくうが、漁獲高はゼロ!発想を変えて、岸辺に戻ってみた。

どっこい、もっと岸に近い、砂地と泥地のまじったほどよい暮らしやすさの土地が

しじみのパラダイスのようだ。

 

数十個、次々と採れた。すると、また隣のエリアにもいる。

しじみは、点在する村のように暮らしているみたいだ。

たまに大きなしじみが1つ混じる。これは、“村長しじみ”ではないか?

ごめん、許せ!小豆くらいの小さな子しじみは残しておく。

そうしないと、“しじみ村”が全滅するからだ。

2時間半くらいで、1Kgほど採れた。

持参した仲間の発泡スチロールの入れ物には、

塩分1%の水道水が入っている。よく知らないが、1%が肝なんだそうだ。

潮が満ち始めたので退散して、本日のしじみ狩りはおしまい。

移動中の間に、1回目の砂抜きを終え、電車に乗るときにまた新しい容器に移して2回目の砂抜き。

1時間ちょっとで都内に着いたころには砂抜きが完了している。

そんな算段で帰りの電車にゆられ、弟のいる神田駅に向かった。

 

弟は線量計を持っているので、念のためしじみ村の住民の線量を計ってみた。

神田岩本町の線量と変わりがないのでほっとしたですよ〜。

あまり意味のない計り方だけどね。

3回目の砂抜きをしている間に、気になる泥臭い手と、全身のホコリを流し、

すっかり湯あがり気分になった。

さっそく、ふたつかみほどのしじみを鍋に入れ、

鷹の爪をほんの爪先ほどだけど一緒に煮ることにした。

煮たって綺麗に白濁した上のアクを取り、沖縄の塩「ぬちまーす」をひとさじ。

この潮汁の食べ方は、渋谷の神泉にあるホルモン焼き「三百屋」での出し方をまねたもの。

あぶらぎった食事のあとには最高なんですよ。