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3Bタコス
2012.0217
傘をさしながら、近くのお蕎麦屋さんへ。
そこで、花巻をいただきました。
「花巻って、なんだと思いますか?」
「え、写真の温かい蕎麦だろう!」
はいはい、その通りなんですが。。
とてもさっぱりして、海苔の香りが湯あがりに気持ちよく(意味不明かな?)、
銭湯の帰りにおすすめです。
その日は、東京に、今年初めて雪が降るといわれた寒い前夜(1月19日)。
ブルブル震えるような寒さの中、
お風呂セットをウェストバッグに入れて肩から斜め掛けして、
月島温泉にでもいこうかなと歩いていたときのことだった。
ここは懐かしい、有楽町のガード下。
Uさんと朝まで飲んで、そのまま東伯楽で椀子そば大会に行った。
そのときの記録は、わずか68杯。
女性陣でさえ100杯超えが続出した記憶が甦る。おー、ブルルルッ。。
しかし、それにしても寒い。
湯船につかる前に、あったかいものを流し込みたくなったのは自然の摂理だ。
丸まった背中をちょっとのばしたそのとき、
赤々と光る「ミルクワンタン」の看板が見えた。
店の中は誰もお客がいない。店主らしき人が、調理場を磨いている。
まだ準備中なのだろうか?通り過ぎて、でもミルク+ワンタンってどんな世界だ?!
気になるときは、あきらめずに引き返すのがサガといいましょうか、
不思議なものに弱いんですね。自分。。
また店内を覗いたら、掃除をする店主とちらっと目が合ってしまった。
気づかずにやりすごす、
気づいたけど会釈してすいませんとにげる、
気づかれたら戸に手をのばしてその場をつくろう。
そんな試行錯誤を、1.7秒で処理して、
「ミルク ワンタン は 初めてなんですが…」と
20cmほど開けたドア越につぶやいてしまっていたのだ。
「食べてみるかい…」
やさしいのだ! さすが、ミルクワンタンなのだ。
気づいたらカウンターに風呂セットの入ったバッグを置いていたのだ。
改めてミルクワンタン、お願いします。
と注文したら、できるまでお茶代わりにこのスープを飲んでてくださいね。
やさしいのだ!
しかしそのスープは、透明な鶏ガラスープだった。温まるなぁ〜
しかし、ワンタンって、中華スープのはずだしね。
もしミルクの海の海面からワンタンのひらひらが背びれのように見えていたらどうしよう!
そんなことを夢想していたら、出てきました!
海面は真っ白です(笑)よく見るとすこし隆起しているものが。。
ワンタンの背がミルクの海から見えたのです。
「もう64年くらいになりますかね〜」
え?戦後すぐに、ミルクはあったのですか?
「最初は脱脂粉乳だったそうですよ」
とのこと。
うーん、なるほど、スキムミルクワンタンだったわけだ。
ミルクといえば、milkという映画もあった。
70年代のニューヨークの話だけど、
ミルクワンタンはそれよりも何十年も前に考えだされたわけだ。
これこそ、大人のミルクだと思う。700円です。
風呂上がりに、映画のように男同士が手をつないでミルクワンタンをすする。
そんなファンもいるんじゃないかな。
日本のニューヨーク、有楽町ガード下の寒い夜はふけてゆくのだった。。