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3Bタコス
お湯の学校のはじまりについて
それは、3.11のとき、
「お風呂は命の湯だなぁ」と思ったことがきっかけでした。
湯学鎌倉委員に声をかけられて、
あの3.11のあと、5月12日に陸前高田に向かったわけですが、
一ノ関I.Cから箱根の山越えのような道をぐねぐねと降りて、
あと4kmくらいで給食センター、というとき…
山間の右側にいきなり“ガレキの海”が出没!!センターに着くまで
ふたりは信じられない!!をずうっと絶叫していました。
そのあと、彼の古くからの友人である復興局長さんにお会いして、
クルマに積んであったミネラルウォーターの箱をすべてお渡ししたところ、
例の希望の松や、沿岸一帯の被害状況を説明してくださり、
コンテナの市役所に帰る手前で、これが自衛隊のみなさんがつくってくれた
「お風呂」なんですよ。と、顔ほころばせる姿が忘れられませんでした。
自分たちもボランティアのあと、お風呂はどうしようか? と悩んでいましたが、
まさかその「復興の湯」に入るわけにはいきません。
4人で90袋ほどのガレキを土嚢につめて、
陸前高田のボランティアセンターに帰って、ヨーチンでうがいして、手を消毒して、
試しに大船渡の被害状況を確認しながら、日帰り温泉が健在なところがないか
探してみよう!となったわけです。
すると、大船渡の、いちだん高い幹線道路沿いの宿が被災を免れて営業していました。
あのとき、ふたりでつかったお風呂は一生忘れられないものでした。
そんなぼくらの3.11の経験から、お風呂について考える思いが
湯煙のようにゆらゆらと穏やかにたちあがったのでした。
湯学制作委員会 江戸湯学委員 ジョージ♨ユーカス
鎌倉湯学委員 ケロリン軍曹 2012.1.1