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◎湯美人草について      

 

冬至には柚湯、端午の節句にはショウブ湯など、日本には古くから「薬湯」を愉しむ文化があります。お湯の学校では、そうした草花やときには食材までを含めて“湯美人草”と呼んでみることにしました。

柑橘類が好きな方は、みかん、オレンジ、ぼんたん、きんかんなど、なんでも湯船に入れてみたくなりませんか?薬湯というと、手に入りにくい薬用の植物を使うもの、と思いがちですが、お気に入りの植物や果物で試してみるのは楽しいですよ。

最近試してみたのは、ぼんたんのあの厚い皮をお風呂に持ち込んで、湯船につかりながら皮をちぎったり、

絞るととても爽やかな香りにつつまれて最高でした。

そして、新年のお風呂には、松の葉の湯美人草はいかがですか。

年神様を迎える門松のとがった葉を集めて煮出して「松の葉薬湯」にチャレンジすれば神様が身をさっぱりと清めてくださるでしょう。きっと。

 

 

1月は「松の葉」の薬湯です。

 

寒い冬、血行促進と疲労回復に

 

〜松の葉湯の作り方〜

[1]お鍋でぬるめの湯をつくり、松の葉を200gくらい入れてよく洗う。

[2]洗った湯を捨てて、次は松の葉を煮だす。

[3]煮汁を薄いふきんなどで漉して浴槽に入れる。

 

新年を迎えるにあたって、なぜ門松をかざるんでしょう?もともと日本では、神様は木の梢(こずえ)に宿ると言われいます。

梢って、どこ?

そう、太い幹でも、細い枝でもいいのですが、そうした枝の先っぽのことを梢と言うんですね。

たしかに松の葉の先は非常にとがっていて、剣のようなので、神が宿ると言われたら、そんな気もしてきます。

門松を目安にして、新年の年神様が各家庭にやってくるというわけですね。そして、神様は鏡餅の上にお座りになるのだそうです。

ところで、鏡餅の「鏡(かがみ)」は、ある人の話では、かがみの3文字から我(が)を、除くと「かみ」となるように、鏡は我ではなく神の御影を見るための道具ではないか、と言うことでした。

なるほど、鏡の由来には諸説あるようですがとてもしっくりきますね。

 

さて、門松やお正月飾りを焼いて年神様にお帰りいただく「どんど焼き」のときに、松の葉をふた握りほどいただいてきて、松の葉の薬湯を作ってみてはいかがでしょうか。

 

【Point】1月15日の小正月を過ぎたら、新年の門松も消えて寂しいものですね。松飾りをみかけたら、その葉で薬湯がつくれることを思い出してみてください。

2月は「大根の葉」の薬湯です。

 

冷え性の改善や、風邪の予防に

 

〜大根の葉湯の作り方〜

[1]大根1本についている葉を、数日〜10日くらい陰干しする。

[2]乾燥した葉を大きめに刻む。

[3]百均のいちばん小さな洗濯ネットに入れてお風呂に入れる。台所用のキメの細かいネットを使えば、葉を細かく刻んでも安心です。ご近所の農家などから大根の葉がたくさん手に入る方は、塩ゆでして天日でカラカラになるまで干して保存食にしておくと便利ですね。みそ汁の具や、菜っ葉ご飯、お茶漬けなどにぱらぱらと入れるだけで、ビタミやカルシウムがたっぷり摂れます。ちなみに大根の葉の栄養成分はというと…

 

 ・ビタミンK     52%  ・葉酸      2%

 ・レチノール当量 6%  ・食物繊維    2%

 ・ビタミンE         6%  ・ビタミンC         2%

 ・カルシウム   4%  ・鉄       2%

 

【Point】お餅を大根おろしでいただくと、サイコー!おろしに刻み海苔を入れると海と山の恵みが合唱して、もっと美味しくなりますよ。食休みしてから、次は大根の葉の薬湯でポカポカになってください。

3月は「ヨモギ」の薬湯です。

 

湯冷めしにくく、森林浴を感じたいときに

 

モチグサとか、モグサとも呼ばれる、ヨモギ。

たしかに、ヨモギ餅は美味しくてついつい3個は食べちゃいますね(笑)。

食べてる横で、祖父や祖母が、膝の三里にヨモギのお灸をすえてる・・そんな光景も目に浮かんできます、はい。

ヨモギは北から南まで馴染みが深い、キク科の多年草。

3月〜4月の新芽は、天ぷらにすると最高ですね。そのヨモギを、食べるのをぐっとがまんして、ヨモギ湯をたのしんでみましょう。ヨモギの精油成分の働きでカラダがぽかぽかになり、湯冷めもしにくいのがうれしいですね。香りがお風呂場にたちこめると、まるで森林浴気分にひたれますよ。

 

【Point】生のヨモギなら200g前後、乾燥ヨモギなら30g前後を使います。綿の袋に入れて直接浴槽に入れる方法もいいですが、お鍋でぐつぐつ煮て煎じてから、布で濾して湯に注ぐ方が濁りを気にせずお風呂をたのしめるかもしれませんね。

 

4月は「桜」の薬湯です。 

 

あせも、湿疹、肌荒れの方に

 

季節の変わり目は、どうしてもお肌が荒れやすいですね。

ポカポカ陽気のいい春は花見をたのしみにしているだけではもったいない。桜が散り始めたら、花びらや葉っぱを集めて、綿の袋に入れて煎じて薬湯をつくってみましょう。濃いめの桜の薬湯をつくって、冷蔵庫の製氷室でいくつか四角いキューブ状に凍らせておけば、入浴のときにポンと浴槽に入れるだけ!カンタンでしょ。

 

春に多い、あせもや肌荒れに効くんですよ。

 

【Point】桜の選定作業に出会ったら、花びらや葉だけでなく、枝を何本かもらってきてください。表面の樹皮をはいで、外面のコルク層を取り除いた内皮を天日に干せば、立派な生薬に。これをお湯に入れれば薬湯になります。

 

5月は「菖蒲」の薬湯です。

 

血行促進、保湿が気になるときに

 

鯉が空を泳いでいる端午の節句の夜は、子どもと菖蒲湯につかりながら、菖蒲の葉でチャンバラ♪なんて湯遊びをたのしんでみてはいかがでしょう。お風呂が好きになって、パパっておもしろい!などと見直されるかも…(笑)湯あがりに小腹がすいたら、柏餅をいただけば子孫繁栄まちがいなし?そう、柏の葉は、新芽が出るまで古い葉が落ちないことから縁起をかついで端午の節句にいただくようになったんですよ。

 

〜菖蒲湯の作り方〜

[1]菖蒲の葉を細かく刻む。

[2]綿の袋に入れて鍋で10分くらいに出す。

 (または鍋で湯を沸かし、浴槽の中の菖蒲の葉に熱湯をかける。)

[3]菖蒲の香りがいっぱいの抽出液を、鍋の中の袋といっしょに浴槽に注ぐ。

 

【Point】菖蒲(ショウブ)は、江戸時代には勝負や尚武にかけて、5月5日を尚武の節句として祝うようになったことが端午の節句のはじまりだとか。

6月は「ドクダミ」の薬湯です。 

 

アセモや湿疹の季節に

 

梅雨の季節は、肌の弱い赤ちゃんや女性はアセモ、湿疹に悩まされてしまいますね。男性なら、水虫が気になる季節。ドクダミ湯で炎症を防いで、お肌をつるつるにするチャンス。名前はこわいですが、お肌にやさしいのがうれしいです。

 

〜ドクダミ湯の作り方〜

[1]葉と茎をさっと洗って刻む。

[2]綿の袋に入れて浴槽へ。お湯はりを開始。

[3]湯船につかって、ドクダミ入りの袋を揉みしごく。

 

【Point】ドクダミは、ちょっと郊外にいけば道路脇に自生しています。ゲンノウショウコ、センブリと並ぶ、日本三大薬草のひとつですから、安心して薬湯を試してください。

 

7月は「桃」の薬湯です。 

 

アセモや虫さされ、湿疹、日焼けに

 

汗をかきやすい初夏。土用の丑の日(2012年は19日)は、鰻を食べて元気をつけ、夜は桃湯につかってお肌をさっぱりしとしとしましょう。

 江戸時代から「夏の土用は桃湯」という習慣があったそうです。

桃の葉のタンニン効果がお肌のトラブルに効くんですね。

でも、生の、桃の葉はそう簡単には手に入りません。

そんなときは、日本一の桃の里「山梨」に桃狩りに行って、農園の方に相談してみてはいかがでしょうか。

 

〜桃湯の作り方〜

[1]生の葉を30枚前後用意する。

[2]綿の袋に入れて、15分以上鍋で煮出す。

[3]煮汁を湯船へ(熱いのでやけどに注意してください)。

 

【Point】「桃源郷」は、中国の陶淵明が書いた「桃花源記」の中の別天地のこと。秦の戦乱を避けた人々の末裔が住んでいたということに基づくユートピア。きっとそこで人々は桃を食べ、桃湯につかって、長生きをされたのでしょうね。。。ところで、「桃尻」って、馬に乗るのがへたで、鞍にしっかりすわらないことを言うんですね。単に桃に似ているのかと思っていました。

 

実践 湯びじん草

〜松の葉湯の巻き〜

 

 

 

 

 

 

 

 

2012.01.31

1月もどんづまりの日、近くの小さな花屋さんで

この松が売っていました。特に値札がついているわけでもなく、いくらかなー?1月の薬湯といえば松だったなぁ。まさか熱海の海岸まで松の葉を採りに行くわけにもいかんし…そんな迷いを十数秒してから、おずおずと花屋さんに聞いてみたのでした。

 

「この松、おいくらですか?」

 「100円ですよ」

 

♪うれしくなって買ってしまったわけです。

そして「松の葉の薬湯」をつくってみることに、

・松の葉のツンツンするのだけをちぎって取る

・小さな小鍋で湯がいて煎じる

・けっこう強い香りの煮汁を浴槽へ

 

これでけっこう血行がよくなるんですね。

 

実践 湯びじん草

〜自家製ユーカリソルトの巻き〜

 

 

 

 

 

 

2012.1.15

 

ハーブソルトの薬湯は、なかなか高価で手が出ないと思っていたら、偶然、桐島洋子先生の森羅塾で、自家製ユーカリソルトのつくり方をワンポイントレッスンしていただきました。

講師は、表参道ヒルズサロンの森田さん。

▽自家製ユーカリソルトのつくり方

■ユーカリ油

■塩

■ウォッカ(orアルシランという天然成分の乳化剤)

 

1)手のひらに収まるくらいの塩を器に入れる

2)ユーカリ油を数滴塩にまぜる

3)よくかきまぜながらウォッカを適量加える

4)丁寧にまぜる

  できあがったユーカリソルトを浴槽に入れる

 

お風呂からあがったら、わざと浴室のドアを開放して、換気を止めて、ユーカリの成分が部屋にひろがるようにする。こうすすと、加湿ができるだけでなく、ユーカリの抗菌作用が部屋に広がるのでカビの発生を抑える働きも得られるそうです。ユーカリソルト湯で、風邪や咳を緩和して、部屋を気持ちよく加湿できるのはいいですね。

 

実践 湯びじん草 

〜ゆず湯の巻き〜

 

 

 

 

 

2011.12.29

 12月は「ゆず」の湯がおすすめなんですが、

東京都心ではなかなか、どばどばっとゆずを浴槽にうれられるような手頃なゆずがありません。

暮れも押し迫ったころ、近くの小さな八百屋さんの軒先で、「柚 ひと袋180円」と書いた札が……

 

待ってました!!なんと8個で180円。

小粒ですが、立派な匂い立つようなゆずです。

さっそく湯をはり、湯の中でひとつひとつ丁寧に湯もみをしたら、ここはゆず天国♪ 

足の指にゆずを挟んだりして遊んであったまりました(笑)。